第十二夜…『戦慄の仄暗い場所』


2006年年末〜正月の休みの間にボクは、愛車のあるとで愛知、三重、岐阜へと行った。
愛知に住む友人ももちんと何日か遊んだのだけど…思いがけずに不思議な体験をするコトになった。

年末…大晦日…
久々に友人のももちんと待ち合わせをしてあてのないドライブに出た。

温泉にでも入ろうか?!などと言いつつもドライブしつつ
探検ももちんの町〜♪を楽しんで久々にイロイロな話に花を咲かせた。

陽も暮れてきた…いい加減…遊びもたいがいにせんと、
いつまで経っても風呂も入れんし、飯も食えないやんっ!!
ってなコトで…遊びはこの辺にして…風呂行こう!という話になった…


実は…遊んでる間に…一箇所…
めっちゃ気になるポイントを見かけてしまって…
ボクの脳裏に焼きついて…ゾワゾワして仕方なかった…

の:『ん?!あれ何?!…あ…いい…あそこは、ダメや…』

そう言って通り過ぎたトコだった。
温泉に入り…ご飯も食べ…真夜中のファミレスで2人でいつの間にか年を越した。
正月早々…ももちんを家へ送り届けると…その日は解散した。


そうして、その日は他の友人と遊び…翌日の昼間も他の友人と遊んだ。
夕方になり…友人とも別れ…ふいに時間が空いたので…ももちんに再び連絡をとってみた。

突然だったが…遊ぶコトになり…ボクは、ももちんを拾いにももちん宅へ行き合流して…
またも夜中のドライブと温泉へ行こう!という話になった。
ついでに…初詣をまだしていないという話になり…わりと近くの神社へ立ち寄るコトにし…
道路に大きな鳥居のある多度大社へ立ち寄り…お参りをして…おみくじを引いた。

そして…多度大社をあとにしたボクとももちん…
神社巡りもいかもね〜♪などという話題になって、
よっしゃ、縁結びの神様んトコ行くかぁ!! (何故か縁結び)

などと、言いながら…三重をウロウロと徘徊してた。




…ん?!
この感じ…この辺り…



いか〜ん!!ここは、めっちゃ何か感じるんやん!!

大晦日の日…とある場所が気になりつつも…そこへ行ってはいけないような…
そんな感覚があった場所があった。


三重県…I市付近…


ボクは、昔は、霊体験というものを実はかなりしてました。
ところが、年齢と共に少しづつ弱くなってきて…最近では、何かいるような気配や、
見えたとしても…黒っぽい影のようなものくらいしか見えなくなってて、
だいぶ落ち着いたなぁ…って思ってたのだが…


行く前に、ダメだと感じたのは久々のように思った…


狭い路地の上り口から見えるのは鳥居…神社なので、
灯が灯ってる…近所の人がお参りでもするのだろうか…
正確には神社からではない…その手前に何かピピ〜ンと、
感じる場所があるのである…とっても張り詰めたような何か…


の:『す…すごい妖気でつ…ってか、やっぱし、あそこは何かある!!』

も:『大丈夫だよぉ〜♪あたし霊感全くないから、平気だってぇ〜!!』


と、へらへら〜んと、能天気に語ったももちんに絆されて…
あぁ…テンションが高くなりつつあったのもあったのだけど…

まぁ、いっか…神社あるもんなぁ…神社自体から感じるもんやないし…
などと、高をくくって…ソロリソロリと進入した。

嫌な感じは、一向に消えるコトはなく…
なんだろ?なんだろ?!このゾワゾワ感…と、思いながら、
神社の方に曲がった途端…左手神社にして…右手空き地から
もの凄い冷気が流れてきた。

車の窓は当然締め切ってるのだが…
波のようにぶわぁ〜〜〜っと、押し寄せてくるのが
ハッキリ解った。あぁ、ここだったんだ…しまったぁ…
と、思い…ももちんの顔を見ると、

自称霊感が全くない女が、顔面蒼白になってて…
ボクが言うより前に…

も:『何ぃ?!この右から来る冷気みたいなの;;怖い〜!!』

…(-_-)…ォィォィ…あんた、霊感ないから大丈夫って言ってたやん(T-T)


の:『ももちんも…感じるん?!あそこ、なんかヤバイよ…見れんわ…』

も:『こわくて見れない;;右から冷気がきたよぉ〜!!;;;』

の:『…でもなぁ…この先…行ったらもっとダメな気がするんよ…また、
   あそこ通るしかないけど…いい?!…それしかないんやけど…』

通り過ぎて…道の先を見て…それ以上は進んだらいかんように感じて仕方なかった。
その空気が異常なほどに流れてるのは、角の一角…
見たらいかんよ……と、話しながら……Uターンして…戻る…



今度も…そこに差し掛かった途端に…
今度は鳥居を右手にして…左の角の敷地から…
冷気の波が押し寄せる…ゾワゾワゾワ〜っ!!!



(@▽@);;;うわぁあぁあああ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!



妙にリアルで嫌な感覚…背中に走る悪寒…消えない…
左側後部……消えない……消えないぃ〜っ!!

の…乗ってる?!車に???うえ〜ん!!!ヤダヤダ!!!

も:『あぁ〜〜〜っ!!!!今度は左から来たよぉ〜っ!!』

あぁ…あんたも感じたか…
でもなぁ…安心したらいかんのよぉ…未だ,おるねん…気付いてるかぁ?

ももちんには、あえて告げずになんとか、降りてくれるコトを願ってた。
人についてきたんやない…車にのってきてまっただけやん…(希望的憶測)
このまま…去ってくれぇ〜;;;(願い)


あぁ…やっぱし、自分のカンは信じなきゃダメだ…
あぁ…行っちゃいけなかったんだ…(+_+)…

も:『ねぇ…あれ何だったのぉ?!…;;;(@△@);;;』

の:『う〜ん…なんか…人っぽくなかったんよ…何だろ?
   ホントは、そこにあった壊しちゃいかんもんを、なくして
   しまった為にマガマガしいもんが渦巻くようになったような…
   暗くて、黒くて深いようなそんなイメージが流れてきた。』

も:『えええぇ〜〜〜っ!!あたしも、同じコト思った!!黒くて…
   青いようなのも…』

…青?!…黒が強すぎてソコまでは気付かなかったなぁ…
井戸かなぁ…もしかしたら…などと、推理をたててみたが、
通りすがりだし…そんなのもう、わかるハズもなかった。

も:『なんか、調べてみたい気もしてくるなぁ…』

の:『首突っ込まん方が、いいって!!もう、ほおっておきな!
   どうせ、何も出来ないんだから、中途半端に手を出しちゃいかんよ。』

そう言ってる間も左後部に何かいたので、悪寒がなかなか消えてくれず、
ちょっとピピ〜ンとするポイントに差し掛かると…
共鳴して悪寒が強くなって、ボクの閉じてた蓋が開きかけて
めちゃめちゃ大変だった。

ももちんも、霊感がないといいつつも…感じたらしく…
その度にビクッっと反応するのがわかったのが、余計に怖かったが、
とにかく、乗ってきたものが降りてくれるまでは、落ち着かなくて
ゾワゾワしっぱなしだった。







そこから…どのくらい走っただろう…



いつの間にかその気は消えてて…やっと降りてくれたのだと思ったが、
運転中にミラーを見れないのは本当にキツかったし、
なんにしても降りてくれた安堵感で、いっぱいだったが、

ボクの開いてしまった蓋を閉じるのにしばらくかかって
自分的に内部での自己処理がイロイロと大変だった。




後で、落ち着いてからももちんとこの話題を話したが…
ももちんもしばらく後部からの寒気が取れなかったらしい…そりゃそうだ。



そんなコトもあってか、眠いという感覚にはなかなかならずに…
2人共、逆に妙なテンションの高さになっていった。
そうして…一睡もするコトなくその日は夜を明かした。



そして…自分が感じたものは、しっかりと信じようと肝に銘じた。
ボクの野生のカンとびびたる霊感はまんざらではないのかもしれない



ボクのちょっぴり不思議な体験記…

inserted by FC2 system