スーパー事務員奮闘記?!ー地獄の3トン編ー

―前兆告知があったのに…知らぬが仏もひっくりかえる―

我社の事務員は…普通の神経では、務まりません。
本日、久々にきてしまいました…ありえない業務が…
思えば…土曜日には、すでにその予兆があったのを気付かずに…
なんてことはないものだと想像もしてなかった…

9日の土曜は、仕事が休みだったので、ちょっと県内のお山にお散歩に出て…快適にドライブ中のコトだった…
1通のメールが届いた。会社のS也くんからだったので…微妙に変な内容だったら嫌だなぁ…
と、恐る恐る…メールを開封してみた…すると?!…

 
←画面は後日撮影。

『?…えっ?!一輪車???』

ボクの脳裏に浮かんだのは…モチロン、あのサーカスなんかで熊が乗ったりする一輪車…
(S也くん…あまりにもヒマで…一輪車で曲芸でも練習すんのかなぁ???)…と、想像しながら…
『ないよ(笑)何を突然(笑)』と、返信した。すると、スグに返事がきて…

←(*ねことは…農作業やなんかで使う一輪車…)

(笑)あはははははははwww
そりゃあそ〜だよなぁ…普通…どっちの確率高いって…ねこだわねぇwww
(S也くんのは、濁点が入って訛りが入るwww)
手押し一輪車のコトを工事用語なんかだとネコというのだ。まぁ…なんにしろ…そんなの我が家には、なかった気がした…
『どっちにしてもないよ。』と、返信し…その日は終わり…ボクの記憶からは、この一件は過ぎ去りしコトになってた。



日付は変わって5月11日…

いつものようにふふふ〜ん♪と、鼻歌交じりで会社に数分遅刻して到着したボク…
なんだか…敷地内の中央には、見慣れない山が…
ふふふ〜ん♪…ん???…何?あの山???…ん…ま、いっか…

事務所に元気よく『おはようございまぁ〜す♪』と、言って入ると…即効、待ってましたといわんとばかりに…
恐怖の業務命令が、くだったのだった。予測もしなかったその内容にボクは、ちょっと固まってしまったのだった(@ロ@)?!


―恐怖の業務命令くだり…スーパー事務員降臨―


の:『はっ?!今、なんて言った?!』

S:『だから…あそこに砂利山見えるべ?!あの砂利…重機のホッパーの中に平スコで移しておけや。』

の:『はぁ〜?!えっ?!だって…あの山ってスゴイ量っぽいけど…いったいどんだけあるんよ?!』

S:『ン〜?!…ざっと…3トンは、あるべなぁ?!(笑)まぁ、俺は現場に機械運んでくるから、ひとりでやっとけや(笑)』

の:『あぁ…一輪車って…ネコって…だからないか言ってたのね…orz』


ボクの中で、あの伏線がひとつにまとまり途端にその…普通の女子事務員としては、ありえない業務に愕然とした…
…しかも…


しかも…


ひとりでって…(ノД`*)マジですかぁ〜?!…
3トン?!平スコすらもロクに使ったこともないのにぃ〜!!
(T_T)…もう、いいよ…ど〜せ、我が社の事務員なんて…そんなもんよねぇ(>_<);;;

はぁ…ココロの中で溜息つきつつ…平スコを手にしたボク…








チックショーッ!!やってやろ〜じゃあないのっ!!

我が社の事務員は…普通の神経と普通の感性では、務まりません…
なんせ、常識が通用しないんですから…常識?!…あぁ、常識なんてものは、
あってないようなものでしたわね…(T▽T)オホホホホホホ…orz


さぁ!とっとと済ますわよぉ〜!!筋肉痛確定だっ!!コンニャロ〜!!

スーパー事務員ののりぷぅ☆彡は、平スコ片手に砂利山の前に立った。


―掬えど掬えど終りが見えず…orz―

S也くん…平スコ片手に講習はじめた。

(―д―)はいはい。もう、カンネンしてやりますよぉ;;;(ノд`*);;;
こうしてこうして…と、ボクに平スコの使い方を簡単に説明すると…
じゃ、そういうコトで…後は、がんばれ!!(爆笑)



そう言って…立ち去っていった…(;Д;)あぁぁぁぁ;;;


ボクの目の前には…砂利の山が…(・_・;;;


はぁ…まぁ、嘆いてたトコで、はじまんないわけだから…諦めてやるかっ!!

ザクっ…わりに重い平スコを砂利山に突き刺す…ヨロヨロヨロ〜っと一瞬ふらつく…
慣れないコトは、やはり、大変なものである…サクサクサク〜っと重機のホッパーに入れはじめると…
そのあまりにも遠い終わりに気が遠くなってきた。

3トンって…結構な量だわ…<ボソッ…(泣)


 ←マダはじめたばかりの砂利山は、マダマダてんこ盛り;;;

こりゃあ、日記のネタでしょう?!やっぱり…そう思って…ひとまず、写真を撮った。
それにしても…多いよなぁ…あぁ、せめてひとりででなかったら良いのに…
そんなコトを思いつつ…エッホエッホとしきりに平スコで砂利をホッパーに移すボク…

かなり、即座に…普段全く使われてない背筋と…腕の筋肉が痛くなってきた;;;



すると、その日、現場の予定の入ってたS木さんが…現場がちょっと遅くからはじまるコトになったとかって
平スコ片手に外へ出てきた。




ヤッタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━ッ!!!!



一瞬でもその姿に…北斗の●のト●を見た時のように…あぁ…救世主!!…



と、思ったボクが、バカだった…




おもむろに…平スコを砂利山にさし…砂利をスコップに乗せたかと思うと…
くるりと背を向け…テクテクテク…パァァァァ〜〜〜〜ッ!!と、敷地にまき始めた。
ひとつまいては…しがみこんで…じーーーっと平たんさを目視してるように見えたが…
3回目くらいで…突っ込むかのように…


の:『何してんの?!』と、言ってみた…

S:『いや、ここに、ちょっとまいておこうかと思って…』

…ダメだ…コリャ…
とりあえず、先にホッパーに移せって話だったんだけど…と、いう話をしかけて…ヤメた。



コイツは、アテにならない…(=_=)…
スーパー事務員さんは…やはり、これは孤独な試練なのだ…と、自分に厳しく言い聞かせた。
砂利山の砂利は、一向に減る気配はなかった。

 ←結構がんばったケド…マダマダ終わらない;;;


―ダイエットメニューだと思えばいいー

思った以上に…腰が強烈に負担がかかるらしく…痛くなってきて…
背中…腕もかなりヤバイ…こんな季節だというのに…本気で汗が流れてくる…


あぁ…世の作業員の方々は、偉いわねぇ…汗に交じって涙が出そうになった。
その傍らで…相変わらず…S木さんは…本日数杯目のスコップの砂利をまるで、
家の前に水でも撒くかのように優雅にぱらぱら〜〜〜〜っとまいては、また、じぃぃぃーーーーーーっと固まる…



ダメだ…見れば見る程にイラついてくる…コイツは、いないもんだと思おう…

そう、自分の視野からS木さんを消すと…二の腕やら…背筋やら…普段使われないトコが使われるって…
某●リーのようにこれを、ダイエットエクササイズだと思えばいい!!…と、自分自身に言い聞かす…

はい、ワン、ツー、あ…ワンツー♪
平スコを持って…水平移動…♪
あ、ワンツー♪






(TДT)ダメだコリャ…


モクモクとスコップ握りしめ…砂利移動…はぁ…減らない…
3トンという量は…思った以上の量だった;;;



ダイエットメニューだなんて…
ヽ(`Д´♯)ノ思えるかぁぁぁ〜〜〜〜〜っ!!!(怒)

 ←これでも、マダ半分にも満たない;;;


―そして…任務終了♪…かと思った…が―

ほとんど役に立たなかったS木さん…いつまでかかってんだ???って程に
パラパラまきをしてた…(=_=);;;残る砂利は、1トンというトコ?!

そこに、S也くんが戻ってきた。(;Д;);;;
2度目の救世主?!…なるかっ???

平スコ片手に…やってきて…ラッセル車の如く…砂利をホッパーにかき出しだした…



ヤッタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━ッ!!!!



瞬時に力尽きて…固まった。(・Д・;;<えっ?!





S也くんは…陸上で言うと…超短距離走者だった…orz



そんな役に立つんだか立たないんだかわからんメンバーで…砂利3トン…
かきだすコト数十分…


 ←かなりの山になったホッパーの中

…ヤッタ…任務完了…orz
達成感というよりも…脱力感200%って感じである;;;
しかし…任務はこれで終わりでは、なかった。


―余計なコトしやがってぇ〜〜〜〜〜っ!!―

もともと…現場で残ったリサイクル砕石(R材)を貰ってきて…敷地の重機の下とかに敷こうという話から
この砂利山任務が発生したのだったが…敷地内に敷く?!…
リサイクル材というコトもあってか…中には釘やらガラス、針金なんかが結構入ってる…
これを表面採集で拾っていかなければならないのである。
ひとまず、ちっとも役に立たなかったS木さんが…重機を操縦して…敷地に敷きはじめた…
S也くんが…ここまでだというのを聞かずに勝手に広範囲に散らしたもんだから…大変である…

車や、大型の重機を回送する台車が乗り上げるトコまで敷きやがったもんだから…さぁ、大変;;;

S也くんは、キレて…
『だっか、こんなに出すなって言ったべや〜!』と、S木さんに怒鳴った。
我が社は、ある意味…みんな言いたいコトを言いたいが侭にキレたりして普通に言う会社である。(^-^;;;
バツが悪くなったS木さんは、事務所にヒキコモリ…(+_+)<マジかよ…

ボクと、S也くんは…後始末をする羽目となった…
S也くんは、始終…S木さんに対し…キレまくってたので…なだめるのにもちょっと一苦労だった(^-^;;;
で、せっかく…一度は終わったと思ってたスコップ作業とレーキ作業を数時間に渡ってする羽目になり…
水道の水をまきながら…ガラスや釘なんかの表面採集に費やした。


鉱物採集の訓練だとでも思っておこう…自分に言い聞かせた。


S木ぃ…もぉ〜!!余計なコトしやがって…結局、尻拭いかよ;;;(+_+);;;
普段、肉体労働なんてのは、ほとんどしないボクの体はアチコチ悲鳴をあげていた;;;

 ←この中のガラスと釘拾い;;;


―任務完了―

それから…ちょうど近所で工事をしてた得意先のお客さんの振動ローラーをかりてきて…
敷地内をゴ〜ロゴ〜ロとならすコト数十分…

やっとこさ、終わった;;;



 ←任務完了;;;


我が社の事務員は、普通の女子では、務まらない;;;(+_+);;;
まさか…現場作業員なコトをさせられるとは、朝、出勤するまでは、
全く知らなかったのである…そんなサプライズのある会社なので…
ボクの前に来たコは、1週間もせずに辞めたという場所だった(^-^;;;



次なるスーパー事務員さんの特別業務命令は、一体何になるコトか…;;;
3トンって量の砂利って…結構多いですよ;;;マジで;;;



その日のPMは、グッテリして、全く動けなかった;;;
翌日までもその影響があったのは、言うまでもなく…
例外なく…S也くんの筋肉痛も相当なものだったらしい。


【おしまい】


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